そこで今回はケースエアフローについて書きます。
ケースエアフローを考えるにあたって重要なことの一つに、ケース内圧があります。
吸気>排気の状態を正圧といい、その逆を負圧といいます。
ネット上ではどちらの状態が良いとは一概には言えないとしていることが多いようですが、イクラ太郎は断然正圧派です。
現在所有しているPCの2台にAntec P180シリーズのケースを使っているのですが、標準では吸気ファン1に対し排気ファン2、さらにこのケースは静音性を高めるため前面に扉が付いています。
このため吸気が弱く、排気ファンをいくら強化してもエアフローは上がらない(=熱がこもる)状況でした。
負圧の一番の問題は埃です。
吸気ファンから空気を取り入れる場合は、防塵フィルターなどでそれなりに対策されていることが多く問題はないのですが、負圧の場合はケースのどこからでも空気を吸いこもうとし、PCケースはいたるところに穴があいている関係上、空気とともに埃も大量に吸い込んでしまうことになります。
自宅のP180シリーズについては、結局、前面の5インチベイなどを利用し吸気ファンを合計3個つけるという、ケース本来の静音性を犠牲にしてなんとかエアフローの確保をしました。
前置きが長くなりましたがここから今回の内容になります。
上記の反省を踏まえ、吸気ファンが多数取り付けられるケースを探してみたところ、合計10個のファンが取り付けられ、そのうち5か所が吸気として使える、Cooler Master CM690ⅡPlus を購入しました。
吸気ファンは前面にケース付属の14cm x 25mm 1個、底面に12cm x 38mm 2個と側面に12cm x 25mm 1個を追加し、合計4個取り付けました。追加したファンは全てXINRUILIAN製で静圧(ファンが吸い込む/押し出す力)の高いものを選んでいます。
側面には上下2か所にファンが取り付けできますが、上部はCPUクーラーと干渉するため取り付けられません。
そのままだと開口部からショートカットして排気されてしまうため開口部を塞いでいます。ここに使っているのは東急ハンズで購入したマグネットシートです。これはカッターで簡単に切断でき、柔らかいので多少の凸凹も問題なく貼り付けることができます。マグネットなので着脱自在の優れものです。
底面に取り付けた38mm 厚ファンは風量がかなりあり、その分音も大きめです。
古くなったファンの中身をくりぬいたものをダクトとして間に挟んで取り付けています。
このダクトはチャンバーとして働き、吸気抵抗軽減と騒音対策にそれなりの効果があるのでお勧めです。
ファンコンについてはマザーボードの自動で全てのファンをコントロールしたかったので全てマザー側でコントロールできるファンコネクタから分岐して接続しています。
今回のマザー ASUS P8Z68 Deluxe ではマザーボードから回転数制御できるコネクタは、CPU_FAN, CHA_FAN1, CHA_FAN2 の3か所ありますがCPU_FANについては4Pin PWMなのでこれはCPUファン専用とし、他の2か所からケースファンとメモリクーラーファンに接続しています。
接続図 |
実際に取り付けて運用すると、さすがにCM690Ⅱはメッシュケースであり、密閉型のP180 とはまったく異なり、吸気抵抗がとても少ない関係上、予想を大きく超えてちょっと吸気過多すぎ?と思えるほどの吸気を得ることができました。
マザーボードのによるファンの自動コントロールについても100%負荷テスト時には最大回転数になり轟音PCと化しますが、アイドル時は非常に低い回転数まで制御され静音性も十分といえるレベルだと思います。
またこのケースは裏面配線がしやすく、あれだけのファンを取り付けているにもかかわらず、ケース内の配線は非常にすっきりしたものになっており、これも大満足です。
さて、エアフローが完璧になったことで次はいよいよOCについて…
くるかな??
こんちわ^^
返信削除良いケースですね^^
私も欲しいのですが、先立つものが・・・・^^;
来年には買いたいです。
おぺこさん、いつもコメントありがとう。
返信削除PCパーツの世界は次々と新しいものが出てすぐ陳腐化してしまうものが多い中、ケースは比較的長く使えるものだと思います。
そういう意味でもなるべく良いものを選びたいものですね^^