2012年7月20日金曜日

変なオンラインゲーム

いつも話題に出る私の遊んでいるオンラインゲーム「MU 奇蹟の大地」ですが、
自動狩り機能“ヘルパー”というものが実装されています。
この機能は文字通り設定しておくと自動で狩りをしてくれて、キャラの育成、ドロップアイテムの取得が行えるというMMO RPGとしては反則技の機能です。

自動狩りと言えばBOTに代表されるように従来ゲームにとっては不正行為に分類され、取り締まられてきた忌み嫌われる存在であったはずです。それを運営が実装してしまうんですからこのゲームをやる意味はなんなんだろう・・・と、とても疑問を感じてしまいます。

しかしこれは麻薬。

疑問を感じつつも一度その機能を使ってしまうとそれ無しではいられなくなるのです。
ゲームバランスもおかしくなっていて複数人でPTを組んで狩りをすると経験値が悪くなります。
ヘルパーを使ってソロ狩りをしている方が断然経験が良い。
ソロ狩りが増えてきた関係上、当然狩り場争いが生じます。
DS(経験値をもらえるクエスト)に行けばそのときはよいのですが、良い狩り場を押さえていた場合、トータルでの経験値はソロ狩りの方が断然上になります。一時のDSに行ったがために良い狩り場を失うぐらいならば、DSに行かずにソロ狩りを続けるほか良く、ますますその場から動かなくなるという仕組みです。

このあおりをまともに食らったのがEE(エナ特化エルフ)。
EEは他職とPTを組みサポートを受けた他職が狩りを行うというスタイルでしか、基本育成が不可能です。サポートに特化しているため、自力で狩りをする能力が極端に低いからです。
本来のゲームバランスであればEE有りのPTはG+やA+といったサポートにより守備力、火力とも数段アップすることでソロ狩りでは不可能な高狩り場へ行くことができ、その結果得られる経験値も増えるというものでした。しかし、ゲームバランスは崩壊し、ヘルパー実装が拍車をかけソロ狩りだらけが現状です。
さらにEEにとっての不幸は“セルパン”狩りでしょう。
セルパンというボスキャラを倒と良品をドロップするということで人気の狩りですが、実装当初は皆に無理ゲーと言わしめた難攻不落のミッションでした。
実装後何年かして仕様が少し変更されたのでしょうか、徐々に倒すPTが出始めました。その頃はEEのサポは必須で他職でもW(ウィザード)のSB、K(ナイト)のSL等サポートできるスキルがあるものはそれを使い、さらに装備もセットなどの火力優先ではなく、できるだけダメージを受けないようにEXのダメ減ALLなどで固めPTで必死になってやっと倒せるぐらいでした。
ところが、ここにも変化が有りました。
S(サマナー:召喚師)のウィークネス強化とインナベーション強化により今までの苦労は全く不要となり火力優先装備で楽勝で狩れてしまうようになったのです。
このことによりセルパン狩りにおいてももEEは必須でなくなりました。

EEは今絶滅の危機に瀕しているのではないかと私は思います。
私の所属するギルドのEEさんもギルド内のPTがめっきりなくなり、私はEEさんが少しでも成長できるよう、ややレベルの低いサブキャラとヘルパーPTしてもらうなど自分なりに考えてできる範囲をやってきましたが、結局このEEさんはギルドを辞めていかれました。

運営も金儲けだけ考えるのはなくせめてPT経験値のバランスだけでも見直して欲しいと思います。

ヘルパーのおかげでチャットもほぼなくなり、中身のいないキャラが黙々と狩りをするこのゲーム、もはやオンラインゲームとは呼べないところまで来ているのでは無いでしょうか。
もちろんゲンスチャットで取引をし、クエスト中心でレベ上げをし、セルパン狩りを積極的にやっている人たちもまだまだ大勢おられます。

しかし私はこの麻薬にどっぷりはまっており黙々とヘルパーでレベ上げをしています。
毎日「これでいいのかなぁ」と悶々としながらも状況が変わらなければこのままでカンストまでいくんだろうなと思っています。

本来はヘルパー用24時間稼働省電力PCについて書きたかったのですが、長くなってしまったのとここまで書いてきてえも言われぬ虚無感に襲われているため今回はこれでお終いにします。




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