2012年7月16日月曜日

Core 2 Duo E8500 OC 4.0GHz

2600KのOCも安定し、E8500マシンはあまり起動する機会がなくなっています。
ゲーム内の倉庫IDで取引のために起動してみたところ起動せず。。。
メモリをTeamのDDR2-1066から手持ちのUMAX DDR2-800に変更することでなんとか起動。
もうかれこれ3~4年使っていることからいろいろ劣化してきている様子です。
そのようなこともあり、世の中のトレンドは省エネということでE8500は定格に戻すか、もしくは低電圧化することにしました。
とはいえ、いろいろと試行錯誤した常用セッティングですので記録として残しておこうという次第です。

【機器構成】
CPU: Core 2 Duo E8500
M/B: ASUS P5B Deluxe (BIOS 1238)
MEM: UMAX Pulsar DCSSDDR2-2GB-800
GPU: Albatron 8800GTS 512
SSD: OCZ Solid 3 60GB
P/S: Seasonic M12 SS-700HM
CPU Cooling:
     PROLIMA TECH Mega Shadow
【環境】
OS: Windows XP Professional SP3
モニタリングツール
  CPU-Z 1.54
  HWiNFO32 v4.00-1680
負荷テストツール
  Prime95 v25.6 Build 6
グラフィックドライバ
  Forceware 169.21
【BIOSセッティング】
CPU Frequency:           430
DRAM Frequency:          DDR2-860MHz
PCI Express Frequency:   103
PCI Clock Synchronization Mode:33.33MHz
Spred Spectrum:          Disabled
Memory Voltage:          1.85V
CPU VCore Voltage:       1.4375V (HWiNFO読み1.392 - 1.360V)
FSB Termination Voltage: 1.450V
NB VCore:                1.55V
SB VCore (SATA, PCIE):   1.80V
ICH Chipset Voltage:     1.215V
C1E:                     Disabled
CPU Core Speed: 4085MHz

 
BIOSセッティング1

BIOSセッティング2

メモリを変更しての再設定です。
この設定で常用するつもりはないので通常行っているPrime95の12時間耐久テスト等は行っていません。(それでも1時間はやりましたが。)

E8500は45nmプロセスのCPU(開発コード名 Wolfdale)ですが、私の所有するものはC0ステッピングでCPU温度が正しくモニターできないという問題を抱えています。2012年現在においてもCoreTempに代表されるようなモニタリングツールやM/Bメーカーのユーティリティ、いずれにおいても異常に高い数値が表示されてしまいます。(アイドル時でも大体60℃弱@室温約30℃)
このためM/BによるCPU及びケースファンの自動制御は使い物にならず(全開付近での制御しかできない)別途ファンコンを購入し手動でファン回転数を設定、付属のセンサで温度モニターを行っています。

使用しているM/BのチップセットがLGA775対応の中でも初期のP965であり、LLC(Load Line Calibration:電圧ドロップを補正する機能)がなくCPU VCoreがBIOS設定に比べて実測は低くなります。これはCPUに負荷をかけるとさらにドロップが激しくなります。このためCPU VCoreはドロップを見越してBIOSで高めに設定するのが特徴です。
私の環境ではBIOS設定1.4375Vに対してHWiNFO読みで1.392 - 1.360Vでした。
後期のチップセットであるP45等を使用したM/BではLLCは実装されています。

他に試行錯誤した点としてPCI Express Frequencyがデフォルトの100MHzではなぜかグラボのリンク速度が×8になってしまいました。いろいろ試した結果、このPCI Express Frequencyを若干上げる(103MHz)ことにより×16で正常にリンクするようになりました。

Core 2 Duo としては2007年ぐらいからE6600を使い始め、その後OC性能を求めE6850→E8500と交換してきました。
その間M/BもP5B Deluxeを2枚、P5K Pro、COMMANDOといろいろ入れ替えてきましたが、最終的にはE8500+P5B Deluxe@4.0GHzの構成でほとんどの時間を過ごしてきました。
私が遊んでいるMUというゲームで特に熱中していたBCというクエストがあるんですが、昨年2011年にはトモップさん主催のB-1(BCトーナメント)もこのPCで出場し、見事優勝することができました。(MUをご存じの方にはわざわざ書くことではないかも知れませんが、このクエスト自体運の要素が大きく、回線、ネット設定、ステ、装備、PTメンバ等、PCは様々な要素の一つに過ぎませんが。。。)

Intel CPUはCore 2 Duoの次に第一世代Core iシリーズが登場しますが、私はこれをパスしてSandy BridgeまでCore 2 Duoを使い続けたことになります。結果としてこれは正解だったと思います。
もし私が第一世代Core iシリーズを購入していたとしたら普及価格帯のCore i7 8xx(Lynnfield)になっていたであろうと思いますが、OC性能、とりわけシングルスレッド性能としてCore 2 Duoと比較して大差無く、メリットとして見るべきものはありませんでした。

このCPU、というよりCore 2 Duoに出会ってOCの楽しさ、奥深さも教えられました。
Core 2 Duoより以前はAMDのAthlon 64 X2 4400+をメインで使用していました。
この頃からOCはしていましたが、Core 2 Duoの登場によりその圧倒的パフォーマンスの前に入れ替えと相成りました。
OCの基本ですが冷却をきっちりすれば発熱に対する余裕ができ、その分CPUに電圧をかけられるためいきおい限界クロックも上げることができるわけです。
そのため幾度となくCPUクーラーを購入・交換し、CPUクーラーファン、ケースファンを強力なものに交換し、を繰り返していましたが、思うようにCPU温度は下がらず、半年もその状態で使用しているとケース内部が埃だらけになっていました。この頃のケースはファンと言えば排気ファンがメインで吸気ファンはほとんどおまけ程度で、所謂窒息ケースだったわけです。
この解決としてケースの吸気を強化し、ケース内部を正圧に保つことで、スムーズな排気を促し、余計な埃の侵入を防ぐという考え方を覚えました。

かなり思い入れの強いCPUだったため話がどんどん横道にそれてしまいました。
数々の思い出とともに歩んできたこのPCも冒頭に書いたようにOCを解除することになりますが、活躍できる場はあると思いますので、まだまだ大切に使っていこうと思います。

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